2019年9月23日月曜日

それぞれの戦い

30度、夏。
風が強くバス停がぐらぐらしていた。
倒れてこないでね。と思いながら並んでいると、夏休みのプールの匂いがした。
それは匂いのせいだけではなく、
昔の夏は確か、このくらいの気温でこのくらいの湿度だったからじゃないだろうか。

歌詞を書いている。後半戦。
明日にはできていてほしいから集中せねば。

歌詞を書いていると自分の中に起こる矛盾に度々悩まされる。
例えば生きづらい閉塞感にNGを出す歌詞を書いておきながら、カフェで椅子を引く音がでかくて何度もそれをやる人にはイラついてしまう。
たくさん席が空いているのに私とお見合いしているような位置に座る人にも。
楽しいショッピングモールに向かうバスの運転手がクラクション鳴らしまくるやんちゃなおじさんだったのにも。

結局は私も閉塞感のもとになっているのだ。
この矛盾とも戦っている。


帰り道、よく見かける猫たちにまた出会った。
見かける度に喧嘩している。
喧嘩と言っても決まって茶色いほうが怯えながら鳴いていて、グレーのほうがヤンキーのように顔を近づけて睨みつけている。
近くを通ってもこちらのことなど全く気にもしない。
しかも今日は茶色いほうは転がって鳴いていた。
降参のポーズをしているのにボスは容赦なく上から睨みつける。
止めたほうがいいのか迷うけど相手にされなそうだし、下手したらボスにやられそう。
でも、なんだかんだでいつも一緒にいるので仲がいいのかもしれない。

猫の世界も大変そうだ。